クランベリーフェスティバル

イベント

クランベリーは、ベリー類の異端児です(笑)

この面白い特性を持ったクランベリーが今回の主役。


10月は、この界隈が一大産地である、クランベリーの収穫時期です。

クランベリーって他の果物と比べても酸味が強いです。

だから、ジュースなどで売られているものは、

他のフルーツと合わせて作られたカクテルジュースとして、

売られている事が多いです。


当然、そのまま食べてもかなり酸っぱい。

だから、一般的にはドライフルーツとして

売られているケースが多いです。

ジャムなどにするのも、

他のフルーツよりもたくさんの甘味料を使います。


そのクランベリー、形態も変わっています。

外観の見た目は普通の赤いベリーですが、

実がとても硬い。

その硬い中身は白くて、まるで小さなりんごのよう。


ほんとにベリーの仲間か?

と思うくらい。


さらに、それだけではなくて、その収穫方法も独特。


他のベリー類とは全く違う方法です。

でも非常に合理的です。


クランベリーは、下草で地面に這うように生えて実をつけます。

収穫期するには、その下草になった実だけを摂らないと行けません。


そこで、まずクランベリーの畑に水を張ります。

田んぼのように・・・

だからクランベリー畑は水田よろしく周りが土手で囲まれています。


水を張った後は、ビーターと呼ばれる耕運機みたいな機械で、

叩いていく事によって実が草から離れて水面に浮いてきます。

そうすると、この写真のように畑一面が真っ赤になります。

この眺めはなかなか壮観です。


そして、その浮いているクランベリーを一か所に集めます。

細長~いゴム製のフローターで丸め込むように集めていきます。

この後、集まったクランベリーをバキュームカーのようなもので、

水ごと吸い上げて大きなバスケットに流し込みます。

水は、流れ出るのでクランベリーだけ集まる、

という仕組みです。

その後は、工場内で選別します。


これは昔の選別機。

流れてくるクランベリーを人が目視でやっていました。

今はほぼ全て機械化されています。



ブルーベリーやラズベリーなど、

他のベリー類が人海戦術で、ひとつづつ収穫するのに対して、

設備さえ整っていれば非常に効率が良いです。

この収穫方法考えついた人は天才ですね。


今年も、このクランベリー畑が多い近郊の町、

Fort Langley(フォート・ラングレー)で、

クランベリーフェスティバルが来週末に開かれます。

たくさんの収穫したばかりのクランベリーが並びます。


前述したように、他のベリー類と違って、

ナマをそのまま食べるには酸っぱすぎるので、

だいたい、調理してからになりますが、

こちらだと、ちょうどその週末は、

Thanksgiving(サンクスギビング:感謝祭)の連休。


ローストしたターキーにソースとして付け合わせるのが定番です。

あとは、パイとかマフィン、ジャムなど。


ちなみに、自分は以前紹介した、自家製クラフトコーラ

自家製クラフトコーラ | バンクーバーからいろいろ)に

こちらで手に入らない梅の代わりに使ってまた作る予定です。

今年は、たくさん買ってジャムかソースも作ってみます。

食欲の秋、これも楽しい!!

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